電気を通す黒いモノ

Last Updated on 2021年8月19日 by スキンロジカル スタッフ

こんにちは、スキンロジカルイノウエです

最近は日が落ちるとめっきり寒くなってきました。
昼と夜との気温差も10度以上ある日もあったりします。
インフルエンザも流行り始めてますので、皆様も体調には十分ご注意を・・・


さて、当店で製造・販売を行っておりますイオン導入器「ブロードイオン」の一番の特徴でもある顔型のパッド「フェイスパッド」

このフェイスパッドはぐにゃぐにゃと曲がるゴム製でありながら電気を通す事ができる性質を持っています。

一般的に電気をよく通すものは、鉄や銅などの一部の金属であり、輪ゴムが電線の代わりにならないように、ゴムが(とても大きな電気を流さない限り)電気を通すことはありません。
では、なぜブロードイオンのフェイスパッドがゴム製であるにもかかわらず、微弱な電気を通して効率よく顔全体をイオン導入できるのか?

その答えは、フェイスパッドの裏面の「黒色」にあります。
先ほどお話ししました通り、フェイスパッドはゴム製ですが、実は2種類のシリコンゴムを重ねてあります。

一つは表となる表面の白いシリコンゴム。こちらは電気を通さない一般的なシリコンゴムです。
フェイスパッドの黒色面を保護するとともに、手で押さえる面を絶縁することで、電気が顔側へ無駄なく流れるようにします。

また、子供やペットに張り付いて窒息などの事故が無いように安全性を考慮し、かつ、フェイスパッドの耐久性を高めるため黒色面と合わせて約1.4mmと厚めに作られています。

そして、もう一つは裏の黒いシリコンゴムです。この黒いゴムには「グラファイト」が練りこまれています。

グラファイトとは、炭などの元になる炭素と、炭素同素体などによる鉱物で、その構造により電気を通す性質を持っています。
これによりイオン導入に必要な電気が微弱な電気であってもフェイスパッドの隅々に送ることができるのです。

グラファイトは、鉛筆の芯にも使用されているもので石墨や黒鉛ともよばれます。
小学校の理科でも、金属以外で電気を通すものとして、鉛筆の芯に電気を通して、豆電球を光らせる実験を行うことがありますが、これは、鉛筆の芯に電気を通すグラファイトと粘土を混ぜて固めたものが使用されているためです。

ちなみに、グラファイトは前述のように黒鉛とも呼ばれ、名前から誤解が多い物質ですが、実際に体に蓄積して害となる「鉛」は一切含まれておらず、無毒です。
もし、黒鉛に毒性があったら子供の使用する鉛筆などには使用されないはずです。

また、電気を通す素材であっても金属ではないため、金属アレルギーの方にも安心して利用していただけます。

なお、強くこすったりしない限りは、黒い色が移ることもないため、使用後に顔が真っ黒になることはございませんので、安心してご使用ください。


イオン導入器 ブロードイオン
顔を一度にまとめてイオン導入・イオン導出できる特殊なシリコンパッドを採用した、イオン導入器。


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