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フィチン酸の美白・ビタミンCの美白

Last Updated on 2024年5月20日 by スキンロジカル スタッフ

こんにちは、スキンロジカルスタッフです

涼しい日が続いたと思っていたら、やたらと暑い日が 続いていますが、暑さに慣れていないこの時期は、 特に熱中症対策に気を配る必要がありそうです。

こまめな水分とミネラル分の補給、適度な冷房の使用を心がけてこれからの暑い季節を乗り切りたい と思います

図1

さて、今回は「フィチン酸」と「ビタミンC」の、この時期気になる「美白」についてのお話です。

まず、ビタミンCについては再三このブログでも取り上げてまして、その効果や性質はよく知られている成分かと思います。

スキンロジカルでも「Cエッセンス」「VCローション」「アミノシーローション」等、多くの商品に配合されています。

ビタミンCの美白に関わる作用は大きく4つあります。

・チロシナーゼの阻害による過剰なメラニンの生成抑制

・メラニンを生成するメラノサイト(メラニン細胞)を活性化させる 活性酸素の除去

・還元作用で、メラニンを薄くする

・コラーゲンの生成を補助する作用で、ターンオーバーを活性化させ、できてしまった
メラニンを排出

このような複数の働きによって、ビタミンCは優秀な美白成分として化粧品に配合をされています。

もう一つの成分「フィチン酸」は、当店の「FHローション」にも含まれる美白成分で、米ぬか等に含まれています。

このフィチン酸の美白作用はビタミンCとは違った方向から行われます。

フィチン酸は、ビタミンCと同じくメラノサイトを活性化させる活性酸素を除去することによる美白作用がありますが、ビタミンCが活性酸素そのものを不活性化させるのと作用が違っています。

金属と結びつくキレート作用の非常に強いフィチン酸は、体内に存在する過酸化水素と二価鉄が結びつくことで発生する、活性酸素の中でも最も活性の強いヒドロキシルラジカルに変化する前に二価鉄と結合することで、ヒドロキシルラジカルの発生そのものを抑えます。

また、ビタミンCの美白作用でもある通り、メラノソームで生成されたメラニンはケラチノサイト(角化細胞)へ運ばれ、ターンオーバーにより徐々に皮膚表面へ移動し最終的に垢となって 剥離します。

しかし、ケラチノサイトの機能が衰えるとこの移行がスムーズに行なえず、メラノソームが真皮層や基底層に脱落する場合があります。
そして、脱落したメラノソームは、その場に留まりシミとなります。

フィチン酸は肌の細胞を活性化させるため、ケラチノサイトの機能も亢進させることで、真皮層や基底層に脱落するメラニンを減少させます。

なお、脱落したメラノソームは異物として白血球の一種であるマクロファージによって貪食され血液やリンパによって排出されますが、 生活環境や加齢等でマクロファージの働きが弱まると、貪食されずメラノソームが真皮層や基底層に留まることでシミとなりますが、フィチン酸はこの免疫担当細胞であるマクロファージの力を高めることができるます。

このように、「ビタミンC」と「フィチン酸」が同じ「美白」の成分であってもそのアプローチは違うことがわかります。

これからの季節、日差しも強くなる一方です

日焼けの対策と合わせて、予防と対処にビタミンCフィチン酸の美白も取り入れて見て下さいね