スキンケア豆知識」カテゴリーアーカイブ

肌の保湿成分「アミノ酸」

皆様こんにちは、スキンロジカルスタッフです。

さて、当店で一番人気のローションは、いわずと知れた「アミノシーローション」です。

アミノシーローションは名前の通り、アミノ酸+ビタミンCを配合したシンプルなイオン導入用ローションです。

ビタミンCにつきましては一般的にもよく知られていますが、

・皮脂の分泌抑制・毛穴の引締め (過剰な皮脂分泌の抑制・調節)
・活性酸素の還元 (活性酸素を還元し酸化防止・抗酸化作用)
・抗炎症作用 (活性酸素による炎症の悪化防止)
・コラーゲン合成 (コラーゲン合成の必須成分)
・美白作用 (メラニン生成酵素チロシナーゼの活動抑制)

などの作用があります。

では、アミノ酸には?
ということで、今回はアミノ酸を取り上げてみたいと思います。

アミノ酸は「命の源」と表現されることもあるように、生物の基本成分としてとても重要な成分です。

たとえば、筋肉や血管、内臓や髪など人の体の20%はタンパク質でできていますが、このタンパク質はアミノ酸によって構成されています。
もちろん、「肌」もこのタンパク質によって作られています。

水分の放出や異物の進入を防ぐ役割を持つ肌を、健やかに保つためには、

・コラーゲンによる肌内部からの押し上げ(真皮)
・基底層で作られる新しい細胞の産生(表皮)
・外気に触れる一番外側の角層の保湿(角質)

このような事が必要となります。

そしてそのすべてにアミノ酸は重要な働きを持っています。
「コラーゲン」そして、新しい肌細胞の素はタンパク質、そしてそれを構成するアミノ酸からできています。
また、そして角層に存在するアミノ酸は、水分を保持する能力があり、保湿にも大変重要な役割を持っています。

コラーゲンやタンパク質は食べ物から摂取した場合、いったんアミノ酸にすべて分解され、最終的に肌に到達したものが、タンパク質やコラーゲンに再度つくられます。

アミノ酸はイオン導入によって、直接肌に与えることで、より効果的に美肌作りのサポートをすることができます。
ぜひイオン導入で、アミノ酸の持つ保感などを感じてみてください。

 

スキンロジカルアミノシーローション150mL
https://www.sophia-cosme.com/SHOP/ac_150.html

ビタミンC誘導体は何に溶ける?

こんにちは、スキンロジカルスタッフです。

今回は「何に溶ける?」のお話です。

みなさんご存じのイオン導入成分のエース、ビタミンCですが、このビタミンCはもともと水溶性です。
つまり水に溶ける成分で、油には溶けにくい性質を持っています。

それにもかかわらず、クリームなどの油性成分がメインの化粧品にもビタミンCは配合されています。

このようなクリームは、ベースとなる成分(基材)の油性成分のほかに水を含む場合も多くあります。
多くはこの水に水溶性ビタミンCを溶かし、油と乳化させる形で配合しています。

また、ビタミンCそのものに油に溶ける別の成分(パルミチン酸やステアリン酸など)をくっつけることで、油に溶けるようにしたものもあります。
成分に別の成分をくっつけて、別の性質を持たせた成分を、誘導体といいます。ビタミンCにつけた場合はビタミンCの誘導体となります。
(正しくは、くっつけた成分を取ればビタミンCになるものを誘導体といいます)

そんなビタミンC誘導体には水にも油にも溶けるものがあります。
APPSは成分名を

パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na

といい、水に溶けるアスコルビルリン酸Naと油に溶けるパルミチン酸をくっつけて作られたビタミンC誘導体です。

そのため、APPSは水と油で守られた肌のバリア層へなじみが良く、水溶性ビタミンCや油溶性ビタミンCに比べても、肌への浸透率は上がります。
また、水溶性ビタミンCの特徴であるイオン導入が可能であり、水溶性ビタミンCで感じがちな乾燥感を、パルミチン酸で軽減しています。

このようにとても魅力的で非の打ち所のなさそうなビタミンC誘導体のAPPSですが、安定性に難があり長期保存ができません。また、ほかの成分との相性にクセがあるため、高濃度配合することが難しい成分でもあります。

そんなAPPSを一番効率よく使えるのは、使う直前に作ってとにかく早く使い切る方法です。
作ってから長期保存すると、効果の低下はもちろん、細菌の発生による肌へのトラブルの原因ともなります。

水道水で作った場合は、作成から冷蔵庫で保存して1週間程度であれば問題なく使用ができます。

正しい作成方法と保存方法で最大限に効果を出す使い方をしてみてください。

スキンロジカル TAパウダー 4包
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UVケア化粧品どれ使う?【種類と特徴】

こんにちは、スキンロジカルです。

陽射しが強くなってきました。”美肌”を重視されている皆様なら、当然もうUVケア商品はお使いのことと思いますが、「どんなアイテムを使っていますか?」

UVケア(日焼け止め)アイテムにも、クリームタイプやスプレータイプなどいろいろな種類があります。

今回は、UVケア商品のタイプと特徴とご紹介します。使う目的にあわせたタイプを使わければ、よりUVケア効果も高くなります。ぜひ、参考にしてみてください。

 

1. 《クリーム・乳液》タイプのUVケア

乳化タイプのUVケアは、一番メジャーなタイプ。乳液クリームジェルなどがあり、O/W型(Oil in Water)いわれるみずみずしい使用感のものは日常使いに向いています。

【ウォータリージェル】などもこのタイプで、SPFは低いものから高いものまで幅広くあります。

同タイプでW/O型(Water in Oil)は、耐水性が高いウォータープルーフタイプがこれに当たります。汗や皮脂に強く、効果が長時間持続するのでSPFの数値も高くなっています。

2. 《ローション・オイル・ジェル》タイプのUVケア

かなりさっぱりした使用感。軽い使い心地で、ボディなどにも軽くつけやすいタイプですが、UVカット成分を多く配合できないので、SPF値は低め。デイリー使い向けで、紫外線があたりやすいシーンには足りません。

3. 《スプレー》タイプのUVケア

化粧水イメージ

化粧水イメージ

エアゾール容器をつかってスプレーすると、手を汚さず的確な場所に塗布できる便利なタイプ。背中や髪の毛などにも使えるのが秀逸ですが、コスパが悪い(すぐなくなる)ことと、ガスを使用していることから気温が高くなると多少の取り扱い面での危険があります。

4. 《スティック》タイプのUVケア

現在の日本ではあまり流通していませんが、固形のUVケア成分をスティックで肌に伸ばして使うタイプ。塗りにくさが最大の難点ですが、付着力と耐水性に優れるので屋外でのスポーツなどで、日焼けしやすい頬骨のたかいところなどにペイントのように塗られていることがあります。

5. 《シート》タイプのUVケア

不織布でできたシートに、UVケア成分配合のローションを浸したアイテムです。使い捨て、手が汚れない、携帯しやすいなど利便性のから最近は多くの商品が流通しています。使うときに肌への摩擦が生じるため、顔への使用はおすすめできません。

 

5つのタイプのうち、軽いつけ心地のものはUVカット効果が弱い傾向があります。けれども、UVケアアイテムは、どれを使った場合もその持続時間には限りがあり、実際にはSPFで算出した時間の1/3程度です。

SPFが高いものやウォータープルーフのものを長時間つけっぱなしにするよりも、効果が低くてもこまめに塗り直したほうが、確実にUVカットができる可能性が高いと言えます。

・耐久性(耐水性)

・持続力

・利便性

このポイントを考慮していろいろなシーンで使い分けるべく、いくつかのアイテムを使いこなすのが、紫外線を効率よく確実に防ぐ方法になりそうです。

 

どんなにUVケアをしていても、生活紫外線は必ず浴びてしまうもの。毎日そのままにしておくと、産生されたメラニンが蓄積してシミの原因に。

毎日、アフターケアはコツコツと行いましょう。もちろんオススメは、メラニン産生抑制効果のあるビタミンC誘導体です!

 

マスクと肝斑の関係

こんにちは、スキンロジカルのイノウエです。

緊急事態宣言が解除されましたが、感染の再拡大や変異ウィルスの影響、一般へのワクチンはまだ先という状況で、まだまだお世話になりそうなマスク。

今までマスクの肌対する影響が話題となってきましたが、最近気になる情報が。
それは、「マスク着用で肝斑が濃くなる可能性」という話です。

肝斑とは、女性に多くみられる頬に現れるうすぼんやりとした特徴的なシミです。
紫外線などによる一般的なシミとは違い、広範囲に広がっているため気になるタイプのシミです。

肝斑は、困ったことに肌の深い場所でシミが継続的に発生することで起こるため、ターンオーバーで排出されても次から次へシミの元が生み出され、なかなか消すことが難しい厄介なシミでもあります。

一番の大きな原因としては、女性ホルモンによる影響といわれていますが、その他にも一般的なシミと同じく、紫外線や摩擦による刺激でも濃くなるといわれています。

昨年から続くコロナ対策で必須となったマスクは、肌へ影響を与えています。
吐く息でマスク内の湿度は上がり、最近の増えやすい環境になっています。
また、マスクとの接触面にあたる肌は、絶えず摩擦により刺激を受けています。

マスクの上部は肝斑のできやすい場所を刺激しやすく、肝斑の悪化を招く原因の一つとなっているそうです。

そんなマスクによる肝斑の悪化対策は、マスクの着用時間を短くして刺激を受けないようにすること。
でも、会社や店舗で着用時間を短くするのには限度がある場合も多いと思います。
そんな場合は、刺激の少ない素材や作りのマスクを使ってみたり、お化粧をする際にマスクと接触する部分に、摩擦を少なくするおしろいなどのドライな粉末タイプを使ってみたり、重ねてみたりする方法があります。

また、肝斑にはトラネキサム酸の継続的な炎症を鎮める効果、ビタミンCのシミの産生抑制と還元作用を期待して、内服・外用するのが良いとされています。

両成分ともイオン導入に向いている成分なので、直接肝斑へアプローチしたい場合は、外用+イオン導入が、ただ塗るだけよりもお勧めです。


水や化粧水に混ぜてイオン導入に使える、トラネキサム酸100%の原料パウダー
スキンロジカル トラネキサム酸パウダー(0.4g 4包)

春のボディケアは体の部位でアイテムを使い分ける!

満開の桜が花筏となって、本格的な春が到来しました。

お天気の良い日は上着もいらないくらいの暖かさで、服装も一気に春仕様になりましたね。冬の間に脂肪と角質を溜め込んでしまったボディが、「なんだかガサガサしている」「肌ざわりが悪い」「素肌を出せない」なんて感じていませんか?

ボディケアをするためには、ボディの肌の特徴などを知っておくことがポイントです。これまで顔のお肌を中心にお伝えしてきましたが、ボディは顔とは異なる特徴もたくさんありますので、ボティの肌の特徴とケアのポイントを確認していきましょう。

【皮脂線が多い部位】

・関節の内側(ひじの内側、ひざの内側、ワキなど)

・ボディの中心部(背中、腹部のへそ周り、胸)

皮脂腺が多いと当然、皮脂の分泌量が多くなります。体を洗う際は、皮脂線が多い部分を中心に洗うのが基本です。

一方で「皮脂=悪いもの」と考えて体を洗いすぎると、肌の表面のうるおいベールである「皮脂膜」(皮表脂質+汗)も取り去られてしまい、バリア機能が低下したり乾燥しやすくなってしまいます。

30代以上の大人の女性が体を洗う際は、むしろ「皮脂腺が多い部位だけを丁寧に洗えばよい」くらいのほうが保湿感を失わずに柔軟さを保つことができ、肌をよい状態にキープできます。

※皮脂腺は毛包(毛根を包み込んでいる部分)につながっているので、毛包(毛孔)がない手のひら足の裏には存在しません。

緊張した時の「手に汗を握る」の汗は毛穴から出る汗ではなく、独立した汗腺(エクリン腺)から出る汗です。皮脂とは混ざり合わっていない汗で99%が水分なので、ベタつきがなくや臭いも発しません。足の裏も同様ですが、「足の臭い」が発生するのはほかの雑菌と混ざり合うからです。

【角層が厚く荒れやすい部位】

・ひじ、ひざなどの関節の外側

・かかと、手のひら

角層が厚い部位は、スクラブやピーリングなどの角質ケアで柔らかくしましょう。

腕や足の伸張する側(外側)の水分量は、屈曲する側(内側)よりも半ほど少なく、生まれてからずっと繰り返し衣服に擦れたり圧迫を受け、外に露出して乾燥しやすいため刺激を繰り返し受けた生理反応から角質が厚くなり皮膚が硬くなっています。

スクラブは様々な種類がありますが、種子やソルトを使ったものは刺激が強く、反対にこんにゃくや砂糖(シュガー)をつかったものはマイルドです。

 

【皮脂腺が少なく乾燥しやすい部位】

・腕(ひじから下)

・脚(ひざから下)

皮脂腺が少ない部位は、ボディクリームやオイルなどでの保湿が必要です。

四肢は、衣服に包まれている部位よりも水分保持機能が不十分で、乾燥に弱い性質を持っています。汗腺の数も顔の半分ほどしかないため、夏でも乾燥してカサカサになってしまいます。

 

【ボディの経皮吸収率】

体の部位によって、皮膚が化粧品などを吸収する量には大きな差があります。これは角層の厚さが異なるためです。

それぞれの部位の吸収率の違いを意識し、皮脂線の量(皮脂分泌量)とのバランスを考えながら使用するクリームやオイルなどを使い分けましょう。

<吸収率が高い部位>

     42倍-性器

     13倍-頬、あご

       6倍-前額

     3.6倍-わきの下

     3.5倍-頭皮

     1.7倍-背中

<基 準>1倍-前腕屈側(ひじから下の腕の内側)

     0.83倍-手のひら

     0.14倍-足底

<吸収率が低い部位>

 

春のファッションになって気になる部分は、前腕、膝下、かかと、デコルテなどです。それぞれにあったお手入れ方法で、これから少しずつ薄着になる季節へボディも整えていきましょう。

 

↓角質をケアするジェル状のピーリングパック【スキンロジカル ホイップピールパック】

角質ケア成分の”ケラトリン”は古くなった角質だけに働きかけるので、肌へ刺激を与えることなく肌を柔らかくします。お顔はもちろん、デコルテや背中、手にもお使いいただけます。

 

↓ ビタミンC誘導体+アミノ酸配合のイオン導入化粧水【アミノシーローション】 ↓

顔はもちろん胸や背中の皮脂量が多い場合は、ビタミンC誘導体が過剰な皮脂の分泌を調整してくれます。アミノ酸は角層の水分保持機能を担うNMFの主成分で、肌のうるおいを保ちます。