スキンケア豆知識」カテゴリーアーカイブ

転ばぬ先の杖・化粧品パッチテスト

こんにちは、スキンロジカルスタッフです。

街の桜も徐々に緑が増して、春の暖かさを感じる日も多くなってきましたが、まだまだ寒暖差が大きい日もあるので、体調管理に気を遣う季節です

さて、皆さまは化粧品等を使用した後にかゆくなったり赤くなってしまったりしたことはありますか

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化粧品をはじめシャンプー、ヘアカラーなど肌につけるもの、触れるものに含まれる成分が肌に合わない場合やアレルギーがあると、そのようなトラブルが出る場合あります。

体調や季節にもよりますが、敏感肌の人今までに肌に合わなかった化粧品等がある方は、新しいものを使用する前に、ご家庭でもできる「簡易パッチテスト」を試してみることをお勧めします。

パッチテストは、病院などで金属アレルギーや化粧品などの肌に触れるものにアレルギーを持っているか(接触性皮膚炎)をテストするものですが、簡単なものであればご家庭にある絆創膏を使用して試してみることができます。

 

          ●重要●

 ここでご案内するパッチテストは、ご自身の責任のもと、お試し下さい。
簡易検査となりますので、ご利用状況によって結果が 左右される可能性があります。
結果が良好であっても必ずしもトラブルが無いことを保証するものではなく、目安として下さい。
 
また、観察経過時間にかかわらず、かゆみ・発疹・赤みなど肌に異常が出た場合は、すぐにテストを中止して下さい。
また、その状況が続く場合は皮膚科へご相談下さい


化粧品(化粧水やクリーム)の簡易パッチテスト

用意するもの

・絆創膏(ガーゼ付のものでガーゼ部分に薬剤や消毒液などが塗布されてないもの)

・調べたい化粧品

テスト方法

(1) テストに使用する部分を洗って水分をよく拭き取る。

皮膚が柔らかく目立ちにくい二の腕の内側や太もも
の内側がおすすめです。

(2) 用意した絆創膏のガーゼ部分に調べたい化粧品をつける。

(3) (1)で清潔にした部分に(2)の絆創膏を貼る。

(4) 24時間そのままの状態にして確認する。

 ただし、30分程度で異常が起こるようであれば即座に中止 して下さい。

(5) 絆創膏を取って経過を観察する。

 反応が遅く出る場合もあるのですぐに反応が出なくても短くても翌日まで様子を見るのが重要です。絆創膏を取ったあとはいつものように入浴をしても構いません。

(ご注意)

テスト部位は濡らすと成分が溶け出して正しい判断ができなくなりますので、テスト中はできるだけお風呂などに入らないようにして下さい

また、スポーツなどで汗をかくと同様に正しい判断ができなくなるのでテスト中は
控えて下さい。

前日お風呂あがりにテストを開始するのがおすすめです。
やむなく濡れる状況が考えられる場合は、テスト部をラップなどで包んで濡れないようにして下さい。
ただし、その場合でも汗の影響が出る可能性が高いので極力避けてお試し下さい。

簡易テストでも本来は2日程度の日数をかけて接触させる方がより正しく確認できますが、入浴ができないなど実生活上難しい部分も多いため、まずは24時間で問題があるかを確認して、もし気になるようであれば2日間のパッチテストを試してみるのも良いと思います

パッチテストで問題がない場合でも、目の周りや頬、デコルテなど皮膚の薄い部分等や、ホルモンバランス、季節等により反応が出る場合もありますので、心配な時は目立たない部分で確認してみて下さい。

敏感肌用と謳われている化粧品であっても、配合成分や配合量によっては、どうしても合わないものもある場合もございますので、お肌が敏感な方や、以前に化粧品でトラブルがあった方は、多少面倒ではありますが、一つの目安として簡易パッチテストを行われることをおすすめ致します

肌に良いビオチンはビタミンB

こんにちは、スキンロジカルスタッフです

ビタミン・・・皆様もよくご存じのとおり、 ビタミンCビタミンAビタミンEなど、美容にも関係の深い栄養素ですが、ビタミンB7ご存知でしょうか。

ビタミンB7は、ビオチンと呼ばれている成分で、不足すると皮膚の炎症や変色、筋肉痛、味覚の異常など色々な欠乏症状がおこります。

ただし、ビタミンCなどと違い健康であれば、普段の食事と体内の腸内細菌により必要な量を供給される栄養素のため、ほとんどの場合、ビタミンでありながら積極的な外部からの摂取を行うことなく、欠乏症にならない栄養素とされています。
そのため、ビタミンの定義から若干外れていることもあり、ビタミンB7ではなくビオチンと成分の名前で呼ばれる ことが多くなっています。

ビオチンはタンパク質の生成に関与し、皮膚を産生する細胞を賦活させるため、新しい肌を作り出し、ターンオーバーを 正常にすることで、くすみを排出して、明るくきめの細かい肌を維持することに役立ちます。

また、コラーゲンやセラミドの産生を助ける作用もあるため、 水分を保持して肌を内側からふっくらとさせることで、シワなど年齢の悩みにも 期待されています。

この美白やアンチエイジングにおすすめの成分ビオチンは、当店の商品のスキンロジカルFHローションにも、相乗効果のあるフィチン酸とともに配合しています。

ビタミンCに比べてマイナーな成分ですが、その作用は 勝るとも劣らないビオチンは、Haut(肌:ドイツ語)の為のビタミンとしてビタミンHとも呼ばれていた通り注目の美肌成分でもあります

電気を通す黒いモノ

こんにちは、スキンロジカルスタッフです

 

さて、当店で製造・販売を行っておりますイオン導入器「ブロードイオン」の一番の特徴でもある顔型のパッド「フェイスパッド」

このフェイスパッドはぐにゃぐにゃと曲がるシリコンゴム製でありながら電気を通す事ができる性質を持っています。

一般的に電気をよく通すものは、鉄や銅などの一部の金属であり、輪ゴムが電線の代わりにならないように、ゴムが(とても大きな電気を流さない限り)電気を通すことはありません。
では、なぜブロードイオンのフェイスパッドがゴム製であるにもかかわらず、微弱な電気を通して効率よく顔全体をイオン導入できるのか?

その答えは、フェイスパッドの裏面の「黒色」にあります。
先ほどお話ししました通り、フェイスパッドはゴム製ですが、実は2種類のシリコンゴムを重ねてあります。

一つは表となる表面の白いシリコンゴム。こちらは電気を通さない一般的なシリコンゴムです。
フェイスパッドの黒色面を保護するとともに、手で押さえる面を絶縁することで、電気が顔側へ無駄なく流れるようにします。

また、子供やペットに張り付いて窒息などの事故が無いように安全性を考慮し、かつ、フェイスパッドの耐久性を高めるため黒色面と合わせて約1.4mmと厚めに作られています。

そして、もう一つは裏の黒いシリコンゴムです。この黒いゴムには「グラファイト」が練りこまれています。

グラファイトとは、炭などの元になる炭素と、炭素同素体などによる鉱物で、その構造により電気を通す性質を持っています。
これによりイオン導入に必要な電気が微弱な電気であってもフェイスパッドの隅々に送ることができるのです。

グラファイトは、鉛筆の芯にも使用されているもので石墨や黒鉛ともよばれます。
小学校の理科でも、金属以外で電気を通すものとして、鉛筆の芯に電気を通して、豆電球を光らせる実験を行うことがありますが、これは、鉛筆の芯に電気を通すグラファイトと粘土を混ぜて固めたものが使用されているためです。

ちなみに、グラファイトは前述のように黒鉛とも呼ばれ、名前から誤解が多い物質ですが、実際に体に蓄積して害となる「鉛」は一切含まれておらず、無毒です。
もし、黒鉛に毒性があったら子供の使用する鉛筆などには使用されないはずです。

また、電気を通す素材であっても金属ではないため、金属アレルギーの方にも安心して利用していただけます。

なお、強くこすったりしない限りは、黒い色が移ることもないため、使用後に顔が黒くなることはございませんので、安心してご使用ください。


イオン導入器 ブロードイオン
顔を一度にまとめてイオン導入・イオン導出できる特殊なシリコンパッドを採用した、イオン導入器。

秋の香り「金木犀」

こんにちは、スキンロジカルスタッフです
シルバーウィークも終わって、そろそろいつもの生活が戻ってくるころですが、皆さまはいかがでしょうか?

日増しに夜が寒く感じられるようにもなり、秋が深まっていますが、スポーツや読書、食欲と
色々な「」がありますが、「香り」の秋でもあります。

秋の香りといえば、「松茸」「秋刀魚」「焼き芋」など、さまざまありますが、この時期に街を歩いていると、オレンジ色の小さな花がたくさんついた木から甘い花の香りが漂ってきます

皆様ご存知の、初秋の花の1つで、秋の季語でもあるキンモクセイ(金木犀)です。
キンモクセイは、木犀科木犀属の銀木犀の変種で、中国原産の木です。

日本においては、専ら観賞用として庭に植え込みますが、原産国の中国では、花茶として飲んだり、ワインに漬け込んだり、蜜漬けにして調味料として使用したりと、生活に密接に関わっている
植物です。

中国四大美女として有名な楊貴妃は、このキンモクをワインに漬け込んだ「桂花陳酒」を好んだとも言われています。
また、楊貴妃はライチが好物であったとも言われているため、このお酒とライチリキュールなどを
混ぜたカクテルは「楊貴妃」と名付けられています。

楊貴妃も愛したキンモクセイは美容にも役立つ成分が含まれています。
抽出されたエキスには、アクテオシド(ポリフェノール)が含まれており、抗酸化で有名な同じポリフェノールであるレスベラトロールの十数倍の抗酸化力をもっています。

そして、抗糖化成分でもあり、AGEs(エイジス=終末糖化産物)の形成阻害作用・分解促進作用があるため、アンチエイジング成分として少しずつ利用され始めています。

今後の研究にも期待が持てる成分です

消炎成分「グリチルリチン酸」は甘いらしい

こんにちは、スキンロジカルスタッフです。

先日、横浜薬科大学の出ているイベントで、手作り入浴剤を作る機会があったので、挑戦してみました。

漢方薬でもあるチンピなどを量って、袋に入れるもので、一つ一つの素材について、大学の方が説明しながら一緒に作っていただきました。

その素材のなかに「甘草」がありました。
甘草(カンゾウ)は、その名の通り砂糖の50倍もの甘さを持つマメ科の植物で、甘さが強いにも関わらずカロリーが低い為、甘味料として使用されています。

また、甘草の根を乾燥させたものは、生薬としてもちいられています。
生薬には、グリチルリチンが2.5%(日本薬局方)含まれており、粘膜保護、消炎作用など多岐にわたり、風邪薬にもよく含まれている成分です。

ちなみに、その強い消炎作用や美白作用を期待して、グリチルリチン酸または、加水分解したグリチルレチン酸は、化粧品にも配合されている成分です。
なお、医薬部外品の化粧品(薬用化粧品)の原料としても使用されている効果の認められている成分となっています。

服用においては、短期間の多量摂取により低カリウム血症や血圧の上昇、そしてむくみなどが現れる場合もあるため、最近では、甘草が含まれた風邪薬などと同様に含有している栄養剤などを同時に摂取する場合には、購入時にお店から注意をされる場合もあります。

しかしながら、きちんとした摂取量を守っていれば、とても頼りになりますので、良い効果だけを享受できるよう正しく利用したい成分です。