こんにちは、スキンロジカルの田中です。
近代的なビルが立ち並ぶ都心でも、思わぬところに「えー?こんな古い建物が!?」という建築物を見かけることがあります。
東京大空襲で都心は焼け野が原になったはずなのに・・・
よくよく思いおこしてみると、意外と現在も稼働している有名な建物も沢山あります。
神田の蕎麦屋「まつや」、甘味処「竹むら」、虎ノ門の蕎麦屋「砂場」・・・あれ?飲食店ばかり並べてしまいましたが、旧岩崎邸や旧古川邸、鳩山会館、永青文庫などもありますね。
私は、このような古い建築物が好きで、色々訪れています。
そして以前から時々通りかかる靖国神社近くに、高い塀に囲まれたかなり古そうな邸宅で、気にかかっていたお屋敷がありました。
そこが、このたび「九段ハウス」として装い新たに、一般公開されることを知りましたので、いそいそと出かけてまいりました。
今も表札が「山口」になっています。
「九段ハウス kudan house」と新たに名付けられたこの邸宅は、「旧山口萬吉邸」ともいい、山口萬吉氏の子孫の方のお住まいとして実際にほんの数年前まで、使われていたそうです。
関東大震災の数年後の1927年に建築されたスパニッシュ様式の邸宅です。もちろんリノベ―トしてある部分もありますが、大変よい保存状態で残っています。地上3階地下1階に、広いお庭(庭は残念ながら、まだ整備されていないようでした)があります。
今回は、こちらの展示会の開催で初めての建物一般公開となりました。
しかしながら、展示会はそっちのけで興味深々に建物を探索。
玄関を入ると、曲線が美しい大理石の階段と噴水。
暖炉と大きな出窓のある居間。
壁に左右対称に取り付けられた扉は、飾り棚でしょうか?
照明の光や色合いさえも、床や壁にぴったりと調和。
光が燦燦と差し込む、庭に面したポーチ。※生憎この日はお天気がよくありませんでしたが…
2階廊下は、板目までが美しい。
1.2.3階は家族の居住スペースですが、地下がかなり広く貯蔵庫や使用人のスペースだったそうです。ここにはボイラー室(暖房用)がそのまま残されていました。
地下の採光窓
ここに、数年前まで実際に人がお住まいになっていたなんて・・・想像しただけでタイムスリップしそうです。
東京にも、このような建物がまだまだあるのですね。大切に残していってほしいと思います。
これからは、今回の展示会のように様々なイベントが開催するなどして場を提供していくようで、通常は建物だけの一般公開はまだ行っていないようです。
ご興味のある方は、九段ハウスのHPでどうぞ。
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