こんにちは、スキンロジカルスタッフです
関東では遅い雪が降ったり、夏のような日差しだったりと気温の日があったりと、今年の春は寒暖差が激しいです
最近では、記録的に雨も少なく天気がいい日がつづいているので、天気予報には紫外線情報、町中のドラッグストアには、UVケア商品が一気に表に並び始めました
ドラッグストアといえば、最近ボディーソープでありながら、汚れは落としつつ、潤いは流さず肌に吸着させることのできる処方の製品が出ています
基本的には基材(化粧品のベース)の組み合わせで吸着性を高めている商品ですが、実はそれ以外にも、「流されない保湿」のキーワードにつながる成分が入っています。
それは「リピジュア」です
「リピジュア」は同種の製品群につけられた商標で、化粧品成分としての表記(成分表)は「ポリクオタニウム-xx(xxは数字)」となっています。
リピジュアは、体に存在する「細胞膜の構成成分」である「リン脂質」を模した成分で、その結合構造から人の体と親和性(生体適合性)が非常に高い成分です。
その親和性の高さは、体に使用する医療機器にリピジュアを塗布することで、体が異物を排除する際の「生体防御反応」を抑えることができるほどです。
身近なところでは、コンタクトレンズの保存液やケア用品にも使われており、目へ直接
使用する製品にも使用できるほど安全な成分であるともいえます
また、「洗い流されない」吸着性を持っているため、最初にお話をしたボディーソープや洗顔料などの「肌を洗浄する化粧品」との相性が良い成分でもあります。
洗浄するタイプの化粧品は、汚れを落とすと共に、肌表面の必要な油分や保湿成分まで多少なりとも洗い流してしまいます
それが、洗いあがりの「突っ張り感」につながりますが、「リピジュア」を配合することで、洗いあがりでも特有の突っ張り感を抑えることができます。
もともと、角層を保護するリピジュアはその作用による保湿としても優秀で、メジャーな保湿成分のヒアルロン酸の約2倍の水分保持能力を持っています。
その角層保護能力は、洗顔後1時間たった後でも肌からの水分の蒸発を防いで保持し続けることができるほどです
また、外部からの刺激や他の成分からのバリア効果を有しているため、洗浄剤には不可欠な界面活性剤の刺激をやわらげてくれます
例えば当店では、リピジュアを「ピュアホワイトクレンジングジェル」に配合していますが、5年前の製品には配合していませんでした
リニューアル前の商品も現行の商品と変わらずウェーターベースのジェルタイプで、肌への刺激が少なく、他社様のクレンジング商品が使用できない敏感肌のお客様にも好評いただいておりました。
しかし、洗いあがりはさっぱりしているものの、ツッパリ感やきしむ感じが気になるとお声を頂戴することがありました。
そこで、リニューアルに合わせてそれまでの配合成分を見直し、そのうちの新配合の成分の1つとしてFHローションの保湿剤に採用して実績のあったリピジュアを新配合 しました
こうしてリピジュアを含めた配合成分を調整することによってツッパリ感やきしむ感じを抑えつつ、保湿とあわせてさらなる肌への刺激を低減することができました。
現在スキンロジカルでは、このリピジュアを
・FHローション
・ピュアホワイトクレンジングジェル
・クリアCエマルジョン
に配合しています。
最近は、文頭にもあった洗浄タイプをはじめとして様々な化粧品にリピジュアが含まれている商品が出てきています。
「流されないタイプ」の商品を見かけたら、成分を見てみるとこのリピジュアこと
「ポリクオタニウム-xx」
が入っているかもしれません