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フェノキシエタノールはアルコールではない?

Last Updated on 2025年2月21日 by スキンロジカル スタッフ

「2月22日」は「猫の日」ですね

こんにちは、スキンロジカルスタッフです。
2月に入ってから寒い日が続いていますが、日も長くなり春の近づきも感じる日々ですね。

さて、当店の一部商品でも使われている「フェノキシエタノール」
名前に「エタノール」と入っているため、まれにお客様から「アルコールが入っているのですか」とご質問を受けることがあります。

エタノールつまりエチルアルコールは、一般的に言われている「アルコール」のことです。
殺菌消毒や汚れ落としなどに使われていますし、お酒のアルコールもこの「エタノール」です。

化粧品においてこのエタノールは、製品の防腐や成分の抽出、また清涼感があることからさっぱりと使いたい化粧水類やメンズ化粧品などに使用されています。

しかし、注射を打つ前の消毒の際に「アルコールは大丈夫ですか?」と聞かれるように、エタノールに弱いことは肌が赤くなったりする成分でもあります。
そのためそのようなアレルギー反応があるお客様は前述のように「アルコールが入っているのですか」という質問を受けるのです。

また、アルコール特有の「スッ」とする清涼感は、アルコールが蒸発する際に一緒に肌の水分を奪うことで起きる「気化熱」によるものです。
つまり、アルコールが含まれることで肌の水分が奪われやすくなるということにもなります。

では「フェノキシエタノール」はなぜ「エタノール」と違い、アルコールが使用できない肌でも使用できるのかというと、分子構造で比べてみると「エタノール」と同じような形をしながらも、一部違う部分があるためで、この一部が違うことにより成分としては全く別の働きをするのです。

つまりタイトル通り「フェノキシエタノール」は「(一般的な)アルコール(エタノール)」ではないわけです。

フェノキシエタノールは、玉露や綿花などにも含まれる成分でもあり一般的な防腐剤の「パラベン」に比べて、刺激が少なくパラベンにアレルギーがある肌でも使用できるため、化粧品の品質を保持する成分として配合されています。

「アルコール」にアレルギーなどがあって、成分に不安がある方でも「フェノキシエタノール」は問題なくお使いいただける成分ですので、ぜひ覚えておいてくださいね。