Last Updated on 2024年5月22日 by スキンロジカル スタッフ
こんにちは、スキンロジカルスタッフです。
さて、今回は「のどの痛みに効く」系のお高い風邪薬や、口内炎の市販薬にも多く配合されている「トラネキサム酸」の お話です。
ところで、皆様はトラネキサム酸を配合した薬や化粧品を 使ったことがありますか?
病院では、痛みの緩和などを目的とした抗炎症剤としてや、皮膚疾患・・・とくに肝斑の治療薬として処方されています。
※肝斑とは、左右の目の下に現れる左右対称のうすぼんやりとした影のようなシミです。
また、薬用化粧品(医薬部外品)の抗炎症・美白成分として大手化粧品会社の美白系化粧水や美容液をはじめ、市販薬にも配合されているので、使ったことがある方や、目にしたことが ある方も多いかと 思います
このトラネキサム酸は、他の成分と比べて美白に対する特徴的な作用は、いつも同じ場所にできてしまうシミにも期待ができるところにあります。
この持続するタイプのシミは、肌で気づかない程度の微弱な炎症がその場所で継続的に起こされていることにより、その刺激によってシミの元となるメラニンを継続的に作り出しています。
結果として、湧き水のように下から新しいシミが作られ続け、炎症の起こっている場所に常にシミが残っているような状態となります。
トラネキサム酸は刺激の元になる炎症を鎮め、さらに、メラニンを作る細胞の勢いを抑えることができる成分なので、このような頑固なシミ、また肝斑に有効といわれています。
そんな有用な成分であるトラネキサム酸は、内服や肌へ塗布する以外に、イオン導入が可能な美容成分でもあります。
トラネキサム酸は、人工的に合成された成分ですがアミノ酸の一種で、他のアミノ酸同様、分子サイズが小さく、水溶性でありイオン化します。
皆様ご存知の通り、当然、単純な肌への塗布に比べてもイオン導入することで浸透がよくなる結果も出ています。
しかし、トラネキサム酸を配合した市販の化粧水や美容液は、一般的に防腐剤・香料等のイオン導入には向いていない成分が配合されているため、一部の専用商品を除き、外用には単純塗布しか方法がありませんでした。
そこでスキンロジカルでは、このトラネキサム酸をイオン導入などでもお客様ご自身でお試しいただける、手作り化粧品の化粧品原料として販売を開始いたしました。
原料はトラネキサム酸100%で水に溶けやすいため、水や当店のイオン導入ローションや美容液に容易に混ぜることができ、化粧水や美容液、イオン導入液として利用することができます。
なお、イオン導入する場合は、製品特性上「リファインローション」ではご利用いただけません。(化粧水としてはご利用いただけます)
水分を含んだ乳液・ジェル・クリームにも混ぜることができます。
※混ざりにくい場合がありますので、少しずつ混ぜてください。
濃度が高いと肌が赤くなる場合があるので、2~4%を目安に肌に合わせて濃度を調整してご利用ください。
「良薬は口に苦し」ビタミンCと同じく濃度が高ければ効果は高いですが、刺激もでて来る可能性があります。
もともと2%の濃度で単純塗布でも効果が出ると言われている成分ですので、ご利用の際は推奨濃度を守ってご使用ください。
肌に刺激や違和感がある場合は、濃度を下げて使用してみるか、使用を中止してください。
「トラネキサム酸」のイオン導入に興味を持たれましたらぜひお試ししてみてください