美容成分」カテゴリーアーカイブ

リン酸型以外のビタミンC誘導体

こんにちは、スキンロジカルスタッフです

雨が続く梅雨の季節になりました。
憂鬱な時期と思われる方も多いですが、適度な雨の音はヒーリング効果もあり、アジサイをはじめ多くの花が咲き、夏の野菜や果物などが出回り始める季節でもあります

・・今から楽しみです

と、季節のお話は置いて・・・

最近こんな話がありました。

ビタミンC誘導体で「リン酸型」以外のものって無いの?

当店のアミノシーローション・VCローションを始め

「ビタミンC」

を配合している商品にはすべて

ビタミンC「誘導体」(プロビタミンC)

が使われています。
ビタミンCは、非常に酸素と結びつきやすい成分で、その特徴により肌内に存在する活性酸素と強く結びつき(=酸化)、自身が酸化することで活性酸素を無力化します。

しかし、ビタミンC(ピュアビタミンC)はそのままの形では肌のバリア機能に阻まれ、肌に浸透しにくく、空気中に存在する酸素と結合して、ビタミンC本来の力を失います

そこで登場したのがビタミンC「誘導体」です。

ビタミンC誘導体は、ビタミンC(ピュアビタミンC)の性質を残したまま分子構造を一部変更(誘導体化)することによって、酸素に対して不安定であるビタミンCの安定を高めた成分です。

このビタミンC誘導体はビタミンCの酸素が結合しやすい部分に、別の成分を結合させることでビタミンCと酸素が結びつくことを防ぎます。

つまり、くっつく所に先にバリアを張ってしまうわけです

この際に結合させる別の成分が「リン酸」である場合は「リン酸型ビタミンC誘導体」となります。

AP

ビタミンCは、リン酸型のビタミンC誘導体となる事によって、安定しますが、当然そのままの形では、ビタミンCの最大の長所でもあり短所でもある、酸素と結びつきやすい部分にリン酸が結合しているため、活性酸素を取り込み無力化する等、ビタミンC本来の効果を発揮することができません。

「リン酸型ビタミンC誘導体」から
「ビタミンC」と「リン酸」へ分解

しかし、肌に取り込まれたリン酸型ビタミンC誘導体は、人の体内に豊富に存在するフォスタファーゼ(ホスタファーゼ)という酵素によって「ビタミンC」「リン酸」に分解されます。

分解されたビタミンCは肌内でピュアなビタミンCとして、その効果を発揮します。

肌内ではじめて「リン酸」のバリアが取られるので空気中の酸素と結合することなく、活性酸素を取り込むことができるのです。

また、リン酸はごく少量であり、もともと体内に存在する物質のため肌に影響を与えることはありません。
ビタミンC誘導体として「リン酸型」以外にも、

・水溶性であるビタミンCを油溶性を持たせて、浸透率を上げ、クリームなどに配合しやすいように、テトラヘキシルデカン酸を結合させた
「テトラヘキシルデカン酸アスコルビル(VCIP)」

・油溶性の浸透性を持たせながら、化粧水等の水溶液にも配合を可能にするために、リン酸とパルミチン酸を結合させた
「パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na(APPS)」

・ビタミンC独特のつっぱり感を押さえるために、保湿成分のグリセリンを結合させた
「グリセリルアスコルビン酸(VC2G)」

など、その用途によって様々なビタミンC誘導体が存在します。
誘導体は、結合させる成分によって浸透スピードや切り離しに必要な酵素の種類や数が違うため、効果を発揮するまでの時間や、効率が変わっています。
弊社のイオン導入用化粧水に使用しております誘導体は、イオン導入に最適で、体内でビタミンCに戻るスピードの早い

「アスコルビルリン酸Na」「リン酸アスコルビルMg」

の2種類の「リン酸型」ビタミンC誘導体を主に配合しています。

化粧品や医薬品の新成分開発や研究も日進月歩

スキンロジカルでも新しいビタミンC誘導体の可能性を、安全性を第一に効果、そしてイオン導入との相性などを検討して、新商品やリニューアル商品に役立てて行きたいと思っています


アミノ酸とリン酸型ビタミンCが2種類高濃度に配合された専用化粧水付き

電気の力で美容成分を効率よく肌へ届けるイオン導入器
ブロードイオン トライアルセット

保湿成分であり、コラーゲンの原料になるアミノ酸と、その産生の助けとなるビタミンCを配合した、売り上げNo.1のイオン導入専用化粧水「スキンロジカル アミノシーローション」にコインマスクがついているので、届いたその日からイオン導入ケアデビュー!

サクラ・・・・・・ん!?

こんにちは、スキンロジカルスタッフです

さて、皆様は「サクラン」ってご存じですか?
桜の何か?

実はサクランとはヒアルロン酸などと同じ多糖類の一種で、化粧品の
原料にもされる成分です。
名前から見ると桜に何かしら関係のある物であるようにも
見えますが、実は九州のごく一部だけに自生する淡水の藍藻類である
「スイゼンジノリ」(水前寺海苔)から抽出されます。

そして、サクランの語源は「桜」からではなく、スイゼンジノリの学名
「Aphanothece sacrum(アファノテーケ サクラム)」から命名されています。

サクランが化粧品の原料として使用される場合、多くが保湿・保水性分
として配合される成分で、その特徴は天然に存在する分子の中で最大とも
言われている高分子構造です

この高分子構造よって角質層の表面を長時間保湿することができ、その水分
保持力は、保水力の強いヒアルロン酸と比較しても5倍で、またその保水性と
抗炎症作用に注目して医療への応用も進められている成分です。

ちなみに、このサクランの原料であるスイゼンジノリは、弾力があって
珍味としてその昔は将軍家への献上品とされていたそうで、現在でも高級
日本料理の材料として使われていたりするとか。

一度食べてみたいものです

さて、サクランの名前の元となったスイゼンジノリの学名であるサクラム
(A.sacrum)は、発見者のオランダの植物学者が、水の綺麗さなど生育
環境が素晴らしかったことから、ラテン語で「聖なる」を意味する
「Sacrum」と命名したと言われています。

しかし、その生育環境の独自性から、自生地は水質の悪化や環境の変化などで
年々数を減らしているそうで、最初に発見された池ではほぼ絶滅、唯一残る川
でも保護活動が進められています

そんな貴重なスイゼンジノリですが、難しいとされた養殖を長年の研究で
成功させたことで、化粧品の原料や食品として安定してスイゼンジノリを
有効に利用することができるようになりつつあります。

桜ではありませんが、日本の固有の生物からの恵みであるサクラン。
今後も注目の成分となりそうですね

ホエイ・乳清・・・成分表示名:ヨーグルトエキス

こんにちは、スキンロジカルスタッフです。

12月9日に人気の「スキンロジカル ホイップピールパック」をリニューアル
しました。

リニューアルにあたり、よりケアの実感が高まるように成分を再度見なおし
つつ、追加の成分を配合しました。

追加された主な成分は3つ

・ヨーグルトエキス
・パインセラC
・アンズニカ-AG

今回はその成分の中でも、「ヨーグルトエキス」のお話です。
ヨーグルトエキスは、ホイップピールパックの成分表示では
「ヨーグルト液(牛乳)」と表記しています。
文字の通り、原料は牛乳から生成されたもので、牛乳に含まれる
乳脂肪分や乳蛋白等を除いた「ホエイ」または「乳清」とも呼ばれる
成分から調製される水溶液です。

なんだか小難しいはなしですが、「ホエイ」とは身近なもので、ヨーグルトを
開封した時に水のようなものが上に溜まっている事がありますが、これが
「ホエイ」です。

ホエイは牛乳からヨーグルトやチーズなどを作り出す菌である、「乳酸菌」
の発酵物で、乳酸、アミノ酸、乳糖、ミネラル等を含んだ成分です。

また、ヨーグルトやチーズを作る際に出る副産物でもあります。

乳酸はAHA(α-ヒドロキシ酸・フルーツ酸)の一種で、皮膚に存在するNMF
(天然保湿成分)に乳酸塩としても約10%含まれるため、ケミカルピーリング
にも使用されるAHA類の中でも肌に優しいとされる成分です。

乳酸によるソフトなピーリング作用は、角質除去の補助や肌荒れの改善が
期待され、乳酸を含めたホエイの成分は、NMF自体の成分に近いため
肌を柔軟に保ちつつ、保湿や免疫低下制御作用、チロシナーゼ阻害に
よる美白作用など様々な効果も期待されます。

スキンロジカル ホイップピールパックは、「ケラトリン」のタンパク質分解
作用で、古い角質を結着させている古いタンパク質を取り除き、発泡
することにより浮かせて除去します。
さらに今回配合したヨーグルトエキスの作用で、事前に角質を柔軟に
することで、余分な古い角質を取り除く力をアップさせながらも、より
肌に優しくなりました。

生まれ変わった「スキンロジカルホイップピールパック」をお試し下さい。

詳細はこちら
→ スキンロジカル ホイップピールパック