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肌がかゆい、赤い・・・その皮膚炎は花粉が原因かも

皆さまこんにちは、スキンロジカルスタッフです

3月に入って本番を迎えている花粉の飛散・・・。
花粉症の人にはつらい日々が続いていると思います

花粉症は、ご存知のとおりアレルギー疾患のひとつで、体が花粉に対する免疫をもった後に、再度花粉(アレルギー原因物質=アレルゲン)に接触したときに、体内の免疫が過剰に反応して、くしゃみや鼻水、目のかゆみや違和感など様々な症状が現れます。

このように、一般的には上記のような症状が「花粉症」として知られていますが、今年特に多いといわれているのが

「皮膚炎」

です。

通常、花粉症の症状は目や鼻などの粘膜を中心に現れやすいのですが、今年は花粉の飛散量が多く、雨が少ないことも重なって平年以上に皮膚炎が増えているとのことです。

症状が出やすい部位としてはまぶたの上が多く、その他にも頬骨、顎、首など、発症部位は赤くなったり痒みを伴ったりします。
基本的には、すでに花粉症を発症している患者さんに多いそうですが、自覚症状がない潜在花粉症患者の方もおられるそうです。

花粉症による皮膚炎は、子供から高齢者まで様々な年齢で発症しますが、とくに20代から50代の女性に多いそうです。

また、症状として女性のまぶたの上に現れやすい原因となっているのが、皮膚が薄く、「アイメイク」とその「メイクを落とす」ことを繰り返すことで、肌のバリア機能が壊れやすくなり、さらに修復されにくいという実情があります。

あまりにもひどいときは、

・眼鏡を併用してメイクの頻度を下げる・薄くする
・すぐに落とせるタイプを使い、強くこすらない
・使用前と使用後の保湿をしっかりとする

など、できるだけ肌に負担をかけず、保湿を中心としたスキンケアを心がけると症状も現れにくくなります。

季節的にもまだ乾燥が続き、特に今年は冬からの雨が少なく、肌が乾燥することで肌バリアが壊れ、花粉がその肌の弱まった部分に触れる機会が増えたことで、皮膚炎の患者が今年増えた原因の一つと言われています。

ちなみに、いくつかあるアレルギーの中でも花粉症のアレルギーはアトピー性皮膚炎と
ほぼ同じで、皮膚に起こる症状は似ています
これは、アトピー性皮膚炎が肌のバリア機能が正常に働いていないことが原因の一つと
言われていることにも一致しています。

実際にアトピー性皮膚炎の患者さんは、花粉がアトピー性皮膚炎の擬似因子として働くことで、この時期症状がひどくなる場合があるという実例もあるようです。
※アトピー性皮膚炎は他因子疾患なので、全てにおいて同様ではありません。

花粉症皮膚炎は比較的症状が軽い場合が多く、基本的に抗アレルギー薬の服用などの花粉症の対策で症状を和らげることができます。
また、肌のバリア機能を高めるような保湿を中心としたケアをするように気をつけることで、花粉に負けない肌づくりをすることもおすすめです。

肌が炎症を起こして、かゆいと掻いてしまうと肌のバリア機能の修復が遅れ、色素沈着などにもつながります。
皮膚炎が気になる場合は、やはり皮膚科を受診するのが一番です。
薬はアレルギーの型が同一であることからも、基本的にはアトピー性皮膚炎の塗り薬が処方されます。

スギ花粉が終わるとヒノキ花粉とまだ憂鬱な季節は続きますが、日ごろの保湿ケアを
入念にすることで少しでも快適にこの季節を乗り切ってみてください

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トマトを食べると口の中がかゆくなる?

こんにちは、スキンロジカルスタッフです

東京は先日桜の開花宣言も出て、あちらこちらでちらほら桜の花が咲いているのを見かけるようになりました。

先日、知り合いと食事をしているときに食べ物によって 口の中がなんとなくかゆくなることがあるという話をききました。

山芋など、かゆくなることが多い食品ではなく、たとえばトマトであったりセロリであったりするそうです。
かゆくなっても、しばらくしたら落ち着くし、必ずしも起こるわけではなく、日によって症状の出かたが変わるそうなので病院に行こうか悩んでいるのだそう。

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最初は、以前記事にも書いた、花粉症による皮膚炎なのかと思いましたが、発症部位が若干異なります。

スキンロジカル スタッフブログ[2015年2月27日]
「花粉症で皮膚炎?」

後日、知り合いは皮膚科にかかり、お医者様に「口腔アレルギー症候群」と診断されたと連絡がありました。
※正しくは口腔アレルギー(OAS)の代表疾患であるPFS( クラス2食物アレルギー)です。
[ Pollen-food allergy syndrome Latex-fruit syndrome]

口腔アレルギーについては知らないことが多かったので調べてみると、今の季節に蔓延する「アレルギー疾患」とも関係していました。

口腔アレルギーは主に生の果物や野菜を食べることで発症するものですが、発症するための原因物質(アレルゲン)としては、植物自身の持つ病気や傷などから身を守るためのタンパク質と言われています。

これが同じアレルギー疾患である花粉症のアレルゲンである花粉と構造が似ている為、構造の似ている成分を持つ 食べ物を花粉症発症者が食べることで、体の免疫細胞が花粉と誤認することでアレルギーを示します。(交差反応)
ただし、すべての花粉症発症者が口腔アレルギー症候群を発症するわけではありません。


●花粉症と交差反応するとされる野菜や果物の例●

スギ

 トマト(ナス科)

シラカンバ
 リンゴ,西洋ナシ,サクランボ,モモ,アーモンド(バラ科),
 セロリ,ニンジン(セリ科),ポテト(ナス科),キウイ(マタタビ科),
 ヘーゼルナッツ(カバノキ科),マンゴー(ウルシ科) など

ヨモギ
セロリ,ニンジン(セリ科),マンゴー(ウルシ科),スパイス など

イネ科
メロン,スイカ(ウリ科),トマト,ポテト(ナス科),
キウイ(マタタビ科),オレンジ(ミカン科),
ピーナッツ(マメ科) など

ブタクサ
メロン,スイカ,ズッキーニ,キュウリ(ウリ科),
バナナ(バショウ科) など

一般社団法人
東京都病院薬剤師会
そこが知りたい 2013(平成25)年12月号より抜粋


 

ただし、花粉症を持っていなくても桃、リンゴ、大豆などに含まれるアレルゲンで口腔アレルギーになる場合もありますし、食物アレルギーの一部として同様の症状が現れる場合もあります。
場合によってはより重篤なアレルギーとなる場合もあるので、もし気になる症状があるようであれば、お医者様に相談をしてみてください。

アレルギーはその原因となるアレルゲンを取り込まないことが一番の治療となりますが、食べないことによる栄養バランスの偏りも問題になる場合があります。

最近広まってきた花粉症のアレルゲン免疫療法(舌下免疫療法等)と同じく、アレルゲンを持つ食べ物を継続的に 少しずつ食べること(経口減感作)で治療するという方法もあるようです。

口腔アレルギーのアレルゲンは、加熱すると性質が変わり問題なく食べることができる食べ物もあり、生で食べることを避けることで口にすることができる場合もあります。

いずれにしても、場合によっては症状が強く出たり、軽い症状が重篤化する場合もあるので、必ずお医者様の指導の元に治療をすることが重要です