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「中秋の名月」なのか「仲秋の名月」なのか

東京は今週涼しさを通り越して寒く感じるくらいになってきました。
大急ぎで合い掛け布団をだしたものの、体調があまりよろしくない。
困った困った

さて、暑い日が終わったと思ったらこんな涼しさですが、月は仲秋
秋も半ばです。

この時期の夜空には、存在感を増してくるものが浮かんでいます。

月。

お月見です

八月十五夜のお月様を見ながらお神酒、月見団子等を供えて月を眺める風習ですが、今年の「中秋の名月」は10月4日だそうです

「なんで八月十五夜なのに10月4日が中秋の名月なのか」
ということですが、ご存知の通り八月十五夜は旧暦での話。
また、旧暦と新暦(西暦)は毎年一致するとは限らないので、
「今年は10月の4日」が「八月十五夜」に当たります。

さらに、当然ながら満月=八月十五夜とはならないこともあります。

今年は 翌々日の10月6日が満月となっています万歳

は他の季節に比べ空気がきれいで、太陽と月の角度が地球から見た月の位置も月見にはピッタリなんだそうです。
昔のひとはそれを体で実感して「八月十五夜」「中秋の名月」として月を眺める習慣を作ったのでしょうね。

もともと、関東以西ではこの時期天気には恵まれにくいそうで、なるほど西日本で育った私の地方では「月見」という習慣がないのはそういうところも あるのかと納得しました

曇りや雨などで月が見えなくても「無月」や「雨月」として、月明かりが雲を通してうっすらと明るい風情を楽しむ風習もあるので、

「残念ながら見えなかった」

という時でも、日本人の独特の感性を生かした観月も素敵ですね。

最後に、月は「仲秋」。八月十五夜「中秋」と書きます。

漢字の違いに意味の違いがあり、
「仲秋」は旧暦の8月。旧暦の秋とされる7月・8月・9月真ん中の月という意味が
「中秋」は旧暦の8月15日。秋の真ん中の月(8月)のさらに真ん中。
つまり、秋のど真ん中の日という意味があります。
「仲秋」は旧暦の(月)に対して、「中秋」は8月15日の(日)を指す言葉なんです。

最近は混同されて使われていることがありますが、読み方は同じでも違う言葉
なんですね

天気が良かったら写真でも撮ってみたいと思っているのですが、まずは体調管理が重要。
皆さまも体調にはお気をつけて、様々な秋を楽しんでください

月餅の中のお月様は・・・?

こんにちは、スキンロジカルの田中です。

先日、本場中国(香港)の月餅をはじめて頂戴いたしました。

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9/15は、中秋の名月でしたが、東京は残念ながらお天気が悪く、見ることができませんでした。

収穫祭りですので、収穫物をお月様に供えるのが起源ですが、日本ではお団子を備えて・・・というより食べるのが最近の風習のようになっています。

中国では、この旧暦の8/15に当たる中秋節に、お供えものとして月餅を食べる習慣があるので、街のスーパーに始まり、スタバに至るまで、一斉に月餅を販売するそうです。

日本でよく見かける月餅は、中の餡が小豆餡や胡麻餡のものを多く見かけますが、本場はハスの実餡やナツメ餡なども多いようです。

そして、特徴的なのが、餡の中にさらに「卵の黄身」が入っていること。黄身餡ではなく、卵の黄身そのまんま。なんだか、どんな味なのか?想像できません。

早速、いただいてみました。

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(切り口は歯形ではありませんので・・・きちんとフォークで切っていますよ!)

真ん中へ進むと、卵に行き当たりました!半熟でもありませんが、ぽろぽろとした黄身でもありません。少し、歯ごたえがあるような触感です。甘い味がついているわけではなく、むしろ塩味??なんだかこの部分だけ別の物を食べているような感じです。

調べてみると、これはアヒルの卵を塩水に漬けたもの(鹹蛋 xiándàn、シエンタン)というものだそうで・・・中秋節に食べるものらしく、お月様(満月)に見立てているのですね。

私は、ピータンもちょっと敬遠してしまう食わず嫌いですので、アヒルの卵というのがわかった時点で、むむ、、、、この黄身の部分だけはちょっと苦手かな、と思いましたが、月餅の焼き菓子部分、そしてハスの実餡はとてもおいしく、いただくことができました。