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化粧水のpH

こんにちは、スキンロジカルスタッフです。

今回は、化粧品の酸性・アルカリ性(pH)についてお話します。

市販されている化粧水や洗顔料、シャンプーやウェットティッシュなど、様々な商品のパッケージには「弱酸性」といったキーワードが書かれていることがあります。
そしてこのような商品のほとんどが「弱酸性だから肌に優しい」という特徴が表記されています。

肌に触れる製品に弱酸性をうたう製品が多いのは、ひとえに肌のpHが「弱酸性」であることにつきます。

「pH」とは、液体が「酸性」か「アルカリ性」かを示す指数で、「水素イオン指数」と呼ばれるものです。「pH」は「ピーエッチ」や「ペーハー」と読みます。
みなさんも小学校6年生の理科の実験で「リトマス試験紙」を使い水溶液のpHを調べたことがあると思います。

pHは一般的に「0」から「14」に分けられていて、真ん中の「7」は「中性」
「7」から数値が低くなると「酸性」数値が高くなると「アルカリ性」と呼ばれます。

身近な液体では、

酸性 レモン果汁 pH2
弱酸性 ブラックコーヒー pH5
中性 水(純水)*1 pH7
弱アルカリ性 石鹸水 pH10
アルカリ性 塩素系漂白剤 pH13

*1 水道水はほんの少しアルカリ性に寄っていることが多いそうです。(水道法ではpH5.8~8.6と定められていますが、実際には7.5程度になるように調整されているようです)

ご存知の通り、一般的に酸やアルカリは強く(中性であるpH7から数値が少なくまたは多く)なればなるほど「刺激」となります。

肌につける化粧水なども同様で、肌のpHは通常4.5~6の「弱酸性」であるため、冒頭の通り「肌に優しい弱酸性」をうたった商品が多く存在するわけです。

確かに、肌と同じ「弱酸性」であれば肌に無駄な負担をかけることは無いのですが、肌に触れるすべての商品が「弱酸性」ではありません。

それは「弱酸性」にできない理由があるからです。

例えば洗顔料。弱酸性の洗顔料は肌に優しい面もありますが、肌の汚れのうち古い角質や皮脂など一部の汚れはアルカリ洗浄成分のほうがよく落とせます。

当店の化粧水も「アミノシーローション」や「VCローション」などは「弱アルカリ性」となっています。
これは、配合している「ビタミンC誘導体」の安定性を高めるためで、酸性へ寄せていくと成分が壊れてしまい、求める効果を得られなくなってしまいます。
スキンロジカルでは基準をpH7~pH9としていますが、実際には製造時の気温や原料のロットによっても変化しますので、その中で安定性が保てるギリギリまで中性に近づけるように調整しています。

肌がアルカリ性になることで、刺激などの悪影響が起こるのではないかと心配してしまいますが、肌には「アルカリ中和能」という機能があり、アルカリに傾いた化粧水などを使用しても、肌本来の弱酸性へ戻す力を持っています。
このアルカリ中和能の力で、アルカリに偏った肌は比較的短時間のうちに本来の弱酸性に戻りますが、弱酸性の保湿クリームなどを利用することで、より早く戻すことができます。

当店で販売している「リペアモイストクリーム」は、セラミドや成長因子などを配合した保湿クリームですが、この製品のpHは5~6の弱酸性で作られているので、「ビタミンC誘導体」を使用したイオン導入後の保湿ケアにぴったりです。

肌は弱酸性を保つことで、外部からの刺激や異物、ウイルスなどを防ぐ力も持っているので、このようなケアも合わせてみてください。



スキンロジカル リペアモイストクリーム 30g
https://www.sophia-cosme.com/SHOP/cream_30.html
肌の水分を挟み込む各種セラミドを有効濃度配合+成長因子とビタミンEでみずみずしいキメ肌へ導きます。

 

スキンロジカル アミノシーローション 150mL
https://www.sophia-cosme.com/SHOP/ac_150.html
ビタミンC誘導体を高濃度配合し、保湿成分で肌づくりの材料にもなるアミノ酸を配合したイオン導入用ローション