美容成分」カテゴリーアーカイブ

お出かけ前にもビタミンC

こんにちは、スキンロジカルスタッフです。

関東は日に日に日差しが強くなり、週末あたりに梅雨明けの予想ですが、すでに気温は35度を超えることも。
熱中症も心配なこの時期ですが、肌の紫外線ダメージも着実に溜まっていっています。

紫外線のダメージを減らすためには、日傘やサングラス、UVクリーム等でできるだけ肌に紫外線を受けないこと。

それでもすべての紫外線を防ぐことはできません。防ぎきれない紫外線のダメージは、シミ・シワなどのエイジングサインに結びつきます。

そんな日焼け後のケアは、「ビタミンC」を使うことで、紫外線による様々な悪影響を軽減することができることはご存じかと思いますが、最近では、「日焼け前に使うプレケア」にも「ビタミンC」はとても優秀であることがわかりました。


培養表皮に何も塗っていない状態で、紫外線(B波)に60分当てる実験を行ったところ

・細胞の生存率が40%減少
・DNAの損傷
・活性酸素の産生促進
・炎症の増加

このような現象がみられたとのことです。これは、シミやシワなどのエイジングサインの原因でもあります。

しかし、この培養表皮に紫外線を当てた後、ビタミンC(濃度1~2%)を塗布すると、

・細胞の生存率が高くなる
・DNAの損傷が減る
・活性酸素の産生が減る
・炎症を押さえる

このような作用があり日焼け後のケアにビタミンCがとても有用であることがわかります。

さらに、紫外線を当てる前にビタミンCを塗布すると、

・細胞の生存率は紫外線を当てないのと同じ程度
・DNAの損傷をほぼ抑制
・活性酸素の産生をほぼ抑制
・炎症をほぼ抑制

といった日焼け後のケアよりもさらに進んだ紫外線対策ができることがわかりました。

このことから、ビタミンCを紫外線が当たる前に塗っておくことは、その後の紫外線の影響を防ぐうえでも大変重要であることがわかります。

ビタミンCは紫外線ケアとしてアフターケアにもプレケアにも使え、特にプレケアとして使うとより効果的なのです。

また、事前に塗ったビタミンCが紫外線により酸化され、肌へ悪影響を与える可能性についても実験していますが、この条件では特に悪影響はみられず、プレケアとしてビタミンCを塗ることがより効果的であることがわかります。

今回、この実験ではアスコルビン酸Naを使用していますが、ビタミンC誘導体(アスコルビルリン酸Naやリン酸アスコルビルMgなど)であれば、紫外線で酸化されにくく、ビタミンC自身の酸化によるダメージの心配をより少なくすることができます。
さらに、イオン導入を行うことでより多くのビタミンCを肌の深くまで届け、長く肌にとどめることができます。

ビタミンCのイオン導入は、紫外線のプレケアはもちろんのこと、皮脂分泌の抑制などの力を持っているので、夏の化粧崩れ防止にもおすすめです。

そのうえでUVクリームなどの対策を行えば、取り込み済みのビタミンCとの相乗効果でより紫外線に対する力が発揮されます。

この夏は、UVケアに「ビタミンC誘導体のプレケア」を取り入れてみてはいかがでしょうか?

引用文献:東京都健康長寿医療センター研究所「ヒト培養表皮におけるアスコルビン酸の経皮吸収および紫外線 UVB による細胞障害に対する予防、回復効果の検討」


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晴の空にツツジの花「ツツジ由来の美容成分」は?

こんにちは、スキンロジカルスタッフです。

先日の統一地方選挙に近くの小学校へいったのですが、その道すがらツツジがきれいに咲いていて、一枚写真を撮りました。

そしてふと、ツツジに美容成分があるのかが気になりました。

・・・軽い職業病とも言えますが・・・。

 



さて、当店で製造販売を行っている商品には、過去も含めてツツジから抽出した成分を使ったものはありません。

また、自分が日ごろから見聞きしている化粧品の成分に思い当たるものもありませんし、原料会社や製造工場から(覚えている限り)勧められたこともありません。

そこでカタログや文献、インターネットを使って調べてみると、日本では二つだけツツジから抽出した化粧品原料が存在していることがわかりました。


一つ目は日本にごく一部(大分県・福岡県の英彦山※ひこさん)にしか自生していない「カラムラサキツツジ(唐紫躑躅)」の花から抽出した成分で、表示名称名は「カラムラサキツツジ花エキス」、配合目的は酸化防止剤、収れん剤、皮膚保護剤、エモリエント剤であるようです。


カラムラサキツツジ

二つ目は日本では栽培品種の「クロフネツツジ(黒船躑躅)」の枝や葉から抽出した成分で、表示名称名は「クロフネツツジ枝/葉エキス」、配合目的は皮膚コンディショニング剤となっています。


クロフネツツジ

日本国内で販売している「カラムラサキツツジ花エキス」を使用していた化粧品はごく少数(販売終了商品)、「クロフネツツジ枝/葉エキス」を使用した製品は無いようです。

植物から抽出したメジャーな成分は、「ダマスクバラ花エキス」「アロエベラ葉エキス」「カミツレ花エキス」等、多くの化粧品に使用されていますが、「ツツジ」を使った美容成分は情報も少なく、いずれの抽出エキスも日本のツツジでないこともありメジャーな成分ではないようです。

※「クロフネツツジ」や「カラムラサキツツジ」は韓国や中国では代表的なツツジということなので、そちらの化粧品では多く使われているのかもしれません。
実際に上記の日本で過去に販売していた商品も、輸入した韓国コスメと呼ばれるものでした。
ちなみに海外の特許情報や論文によると、カラムラサキツツジの花の抽出物は抗酸化や皮膚刺激性の緩和、保湿の効果があるとありました。

日本でよくみられるツツジの「キシツツジ」や日本原産の「ヤマツツジ」は、今のところ美容成分とはなっていないようです。

化粧品の成分は日進月歩ですすんでおり、植物から抽出した成分も昔に比べて増えているので、そのうち「ツツジ」もメジャーな植物抽出エキスとして出てくるかもしれませんね。

※ツツジには毒性を持つものがあるので、花の蜜を吸ったり、葉っぱなどをペットが食べないように注意する必要があるそうです。

 



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イオン導出は重要?

みなさまこんにちは、スキンロジカルスタッフです。

各地で大雪となっていますが、皆様のところはいかがでしょうか。

ご注文商品につきましては、できるだけ早めの発送を心がけておりますが、
交通事情などによりお届け予定日時より遅れる場合もございます。
予めご了承くださいますよう、お願い申し上げます。


さて今回は「イオン導出」は重要?のお話。

「イオン導入」は美容成分をただ肌につけるよりも、何倍も肌に吸収させることができるケア方法です。
では美容成分を使用しない「イオン導出」はどのくらい重要なケアなのでしょう。

実はイオン導入ほどケアの重要度は高くありません。
イオン導出はそもそも見えない汚れを電気の力で引きつけ取ることが目的です。
しかし、化粧をしていればクレンジングで落としますし、一般的には毎日洗顔も行っているかと思います。
したがって、ほとんどの汚れは毎日のケアで落とされているので、本来そこまで肌に汚れが残っていることはありません。

それでも1週間に2回程度でもイオン導入前にイオン導出を行うと、毛穴や皮溝に残った微細な汚れが取れることで、その後のイオン導入の効果が高まることが期待されます。

イオン導出は、それ単体で効果を得ようとするものではなく、クレンジングや洗顔、ピーリングなどと組み合わせて、その後のイオン導入をより効果の高いものとするようなイメージで使用することをおすすめします。

イオン導出は水道水でも十分な効果が出ますが、導出専用の化粧水を使用すると、肌当たりもよくより効果が出やすくなります。
ただし、導出は汚れを取ることだからと市販の拭き取り化粧水やブースター化粧水は、電気の力で不要な成分が肌に入り、トラブルの原因となる場合がありますので、使用しないようにしてください。
※併用が必要な場合は、使用した後に洗顔をして肌に成分を残さないよう洗い流し、 イオン導出 → イオン導入 の順番でケアをしてください。


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化粧水のpH

こんにちは、スキンロジカルスタッフです。

今回は、化粧品の酸性・アルカリ性(pH)についてお話します。

市販されている化粧水や洗顔料、シャンプーやウェットティッシュなど、様々な商品のパッケージには「弱酸性」といったキーワードが書かれていることがあります。
そしてこのような商品のほとんどが「弱酸性だから肌に優しい」という特徴が表記されています。

肌に触れる製品に弱酸性をうたう製品が多いのは、ひとえに肌のpHが「弱酸性」であることにつきます。

「pH」とは、液体が「酸性」か「アルカリ性」かを示す指数で、「水素イオン指数」と呼ばれるものです。「pH」は「ピーエッチ」や「ペーハー」と読みます。
みなさんも小学校6年生の理科の実験で「リトマス試験紙」を使い水溶液のpHを調べたことがあると思います。

pHは一般的に「0」から「14」に分けられていて、真ん中の「7」は「中性」
「7」から数値が低くなると「酸性」数値が高くなると「アルカリ性」と呼ばれます。

身近な液体では、

酸性 レモン果汁 pH2
弱酸性 ブラックコーヒー pH5
中性 水(純水)*1 pH7
弱アルカリ性 石鹸水 pH10
アルカリ性 塩素系漂白剤 pH13

*1 水道水はほんの少しアルカリ性に寄っていることが多いそうです。(水道法ではpH5.8~8.6と定められていますが、実際には7.5程度になるように調整されているようです)

ご存知の通り、一般的に酸やアルカリは強く(中性であるpH7から数値が少なくまたは多く)なればなるほど「刺激」となります。

肌につける化粧水なども同様で、肌のpHは通常4.5~6の「弱酸性」であるため、冒頭の通り「肌に優しい弱酸性」をうたった商品が多く存在するわけです。

確かに、肌と同じ「弱酸性」であれば肌に無駄な負担をかけることは無いのですが、肌に触れるすべての商品が「弱酸性」ではありません。

それは「弱酸性」にできない理由があるからです。

例えば洗顔料。弱酸性の洗顔料は肌に優しい面もありますが、肌の汚れのうち古い角質や皮脂など一部の汚れはアルカリ洗浄成分のほうがよく落とせます。

当店の化粧水も「アミノシーローション」や「VCローション」などは「弱アルカリ性」となっています。
これは、配合している「ビタミンC誘導体」の安定性を高めるためで、酸性へ寄せていくと成分が壊れてしまい、求める効果を得られなくなってしまいます。
スキンロジカルでは基準をpH7~pH9としていますが、実際には製造時の気温や原料のロットによっても変化しますので、その中で安定性が保てるギリギリまで中性に近づけるように調整しています。

肌がアルカリ性になることで、刺激などの悪影響が起こるのではないかと心配してしまいますが、肌には「アルカリ中和能」という機能があり、アルカリに傾いた化粧水などを使用しても、肌本来の弱酸性へ戻す力を持っています。
このアルカリ中和能の力で、アルカリに偏った肌は比較的短時間のうちに本来の弱酸性に戻りますが、弱酸性の保湿クリームなどを利用することで、より早く戻すことができます。

当店で販売している「リペアモイストクリーム」は、セラミドや成長因子などを配合した保湿クリームですが、この製品のpHは5~6の弱酸性で作られているので、「ビタミンC誘導体」を使用したイオン導入後の保湿ケアにぴったりです。

肌は弱酸性を保つことで、外部からの刺激や異物、ウイルスなどを防ぐ力も持っているので、このようなケアも合わせてみてください。



スキンロジカル リペアモイストクリーム 30g
https://www.sophia-cosme.com/SHOP/cream_30.html
肌の水分を挟み込む各種セラミドを有効濃度配合+成長因子とビタミンEでみずみずしいキメ肌へ導きます。

 

スキンロジカル アミノシーローション 150mL
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ビタミンC誘導体を高濃度配合し、保湿成分で肌づくりの材料にもなるアミノ酸を配合したイオン導入用ローション

ビタミンCのアレコレ


こんにちは、スキンロジカルスタッフです。

さて、今回は「
ビタミンC」についてお話してみようかなと思います。

ビタミンC誘導体による外用塗布は毛穴を引き締め目立たなくすることに
加え、その抗酸化作用による改善が期待でき、色素沈着を
防ぐ効果があります

昔からビタミンCは「美白成分」として美容の現場で利用されてきました
が、それ以外にもビタミンCには美肌作りの
お助け作用があります。

・皮脂の分泌抑制 (過剰な皮脂分泌を抑制し、調節する)

・活性酸素の還元 (活性酸素を還元し酸化を防ぐ)

・抗炎症作用 (活性酸素による炎症の悪化を防ぐ)

・コラーゲン合成 (コラーゲンの合成に必須の成分)

・美白作用 (メラニン生成酵素チロシナーゼの活動抑制)

ビタミンCは健康を維持するためにももちろん重要な
有機栄養素ではありますが、

 

経口摂取したビタミンCは栄養素として体の維持に

必要な器官に優先的に送られ、肌に届く量はごく一部

 

になります。

 

また、一度に大量に摂取しても吸収できる量は限られている

ため多くは尿として排出されます。
推奨摂取量を超えての摂取は、胃や腎臓への負担となり逆に

健康を損なう場合もあります。

 

そういった意味で、ビタミンCを肌に取込みたい場合は肌への
塗布が有効ですが、直接塗布のみではコラーゲン生成を

行なう肌の真皮まで成分が届きにくいため、効率よく届ける

ことのできるイオン導入は、そういったケアを手軽にできる

オススメの方法です。

 

イオン導入は、美容外科やエステでも行っている施術ですので

一度体験してみてはいかがでしょうか