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紫外線のアフターケアに「ビタミンC」

こんにちは、スキンロジカルスタッフです

5月に入ってから、夏のような暑い日があったり長袖でないと肌寒い日があったり
と、なかなか気温が安定しませんが、皆様お体やお肌の調子はいかがでしょうか

5月に入ると、肌で感じるとおり太陽からの紫外線真夏同等の力で降り注いで
きます。

そんな紫外線の対策の一番は

 浴びないこと

日焼け止めはもちろんこまめに塗りなおし、日傘や帽子、瞳へのダメージも問題と
なっているのでサングラスも忘れずに。

 でも浴びてしまったら 

日焼けによるシミの予備軍や損傷してしまった肌を早めにケアすることをおすすめ
します。

紫外線のうち、雲や窓、さらには肌バリアを通り抜けやすいA波(UVA)は、波長(波の
長さ)が長いため肌内の深くにまで入り込みやすい厄介な 特性を持っています

紫外線はその強力なパワーで、肌内に入り込むと、肌のハリを保つコラーゲンや新しく
肌を作り出す細胞を間接的に損傷させます。
また、エイジングや肌トラブルの大敵である強力な活性酸素を生み出します

そこで、そんな怖い紫外線をケアするためにおすすめの美容成分が「ビタミンC」です。

ビタミンCが肌で働くことにより、新しい肌の生成を助け、肌にダメージを与え続ける
活性酸素を抗酸化作用によって除去することで、肌を健やかに保ちます

ビタミンCは日々の食事やサプリメントなどで経口摂取により取り込むことができますが、イオン導入を利用することで、はるかに高い濃度のビタミンCを、肌の必要な部分に直接届けることができ、より速やかに肌のダメージに対処することができます。

ビタミンCの効果はある一定までは濃度依存のため、その点でも肌に直接成分を届けられるイオン導入は大変有効なケア方法の一つです。
また、イオン導入することのできる水溶性プロビタミンC(ビタミンC誘導体)は、肌内で

徐々にピュアビタミンCに変換されその効果を発揮するため、持続性にも優れています。

これからの季節の紫外線ケアは、値段もお手頃で美肌になるための要素がギュッと
詰まっている「ビタミンC」の「イオン導入」ケアがイチオシです

 

美容の大敵?「レモンパック」

※2020年3月17日 追記

掲載当初、光毒性を持つ「ソラレン」が多く含まれる食品の一つとして、「キウイ(キウイフルーツ)」を記述いたしておりましたが、キウイにはソラレンが含まれていることを定量的示す資料がなく事実に反しておりましたため記事より削除いたしました。
ご指摘をいただきましたキウイフルーツ研究の第一人者、駒沢女子大学人間健康学部学部長の西山一朗先生に感謝いたしますとともに、関係者・読者の皆様に謹んでお詫び申し上げます。
今後につきましてもより多方面から情報収集を行い、正しい情報を発信するよう努めてまいります。

西山先生の投稿より
キウイフルーツ果実からソラレンは検出されない| 教員の声|
https://www.komajo.ac.jp/uni/window/healthy/he_diary_teacher_19003.html

キウイフルーツには美容と健康の味方のビタミンCが多く含まれていますソラレンは含まれていません!!
前出の西山先生の実験では、あったとしても極々微量で影響のある量ではないと考えられるとのことです


こんにちは、スキンロジカルイノウエです

暑い日が続いていますが、皆さま体調はいかがでしょうか。
最近では、32~3度でも涼しく感じたりするようになって慣れてきた
のか、ボケてきたのか自分の感覚が信じられなくなりつつあります。

さて、皆さまはブログタイトルにもある「レモンパック」試してみた
ことがありますか?

ご存じのとおり、レモンに含まれるビタミンCは美容の 万能成分。
ニキビ・シミなどの対策にも大変効果的な成分です。

レモンパックは、レモン=ビタミンCのイメージから、 スライスした
レモンを顔の上に置いてパックすることで、レモンのビタミンCの
効果を得ようとする 美容法です。キュウリパックなども有名ですね。

この、レモンに含まれるビタミンCはいわゆる

「ピュアビタミンC」

と呼ばれる純粋なビタミンCです。

ピュアビタミンCは自然界に存在するビタミンCで、肌の中ではこの
ピュアビタミンCの形で効果を発揮します。

しかし、ピュアビタミンCは空気に触れると、空気中の酸素と結びつく
ことで、どんどん酸化してその効果を失っていきます。
また、ピュアビタミンCの形では肌に取り込まれにくく、結果として
肌の中に取り込まれる前に酸化してしまい、ビタミンC本来の美容
効果を発揮することができません

これを解消したのが、「ビタミンC誘導体」です。
ビタミンC誘導体は、酸素に対し不安定なピュアビタミンCを別の物質と
結合させることによって安定化させ、肌に浸透しやすく調整した成分です。
ビタミンC誘導体はピュアビタミンCに対して、

プロビタミンC

とも呼ばれます。

ビタミンC誘導体は、ピュアビタミンCに比べ酸素に対して比較的安定して
いるため、多くのビタミンC配合化粧品に使用されています。
当店のビタミンCが配合されている商品もすべてプロビタミンCを使用して
おります。

ビタミンC誘導体は、そのままの形ではビタミンCとして作用しませんが、
肌に取り込まれると安定化させるために結合した成分を切り離し、ピュアな
ビタミンCとして働き ます。

ビタミンC誘導体の詳細は、以前のエントリー

「リン酸型以外のビタミンC誘導体」

でもお話しさせていただいています。

このことから、ビタミンC豊富な食品を直接肌に塗っても効果が出にくいこと
がわかります
また、
ビタミンCを塗った後に、すぐ紫外線に浴びるとシミの原因になる
という話を聞いたことはありませんか?

しかし、ビタミンCそのものには、シミを増やす因子はなく、逆に
シミの予防・対策にとても有効な成分 です。

実は、この話の原因は、ビタミンCの豊富なレモンなどの柑橘類や一部の
果物・野菜に 含まれる「ソラレン」という物質の特性によるものです。

このソラレンは光感受性(光に対する反応)を高める働きがあり、
特に300~400nmの光の波長に対して強く作用します。

この波長の範囲は、紫外線のUV-A~UV-Bの波長とほぼ同じもので、
結果として、ソラレンは紫外線による刺激を高め、メラノサイト
(メラニン細胞)を活性化させることでシミの原因(メラニン)を増やし
ます。(光毒性)

なお、食べることでもソラレンは血液によって運ばれ同様の作用を
表すとされています。

飲食によるソラレンの効果は、約2時間前後から出始め、代謝時間は
約8時間弱
です。

ソラレンが含まれる食品としては、果物ではレモンを含めた、
柑橘類全般に少量含まれています。

直接肌に塗った場合や、後述の病気治療の際に内服する薬に比べれば
体内で吸収されるソラレンの量は、よほど大量に多く含まれた食品を
飲食しない限りその効果は限定的だと思われます。

※ソラレンが体内で効果を発揮する量は10mgからと言われています。
例えば、ソラレンを多く含んだ食品で作ったスムージー2杯(約500mL)
で10mg程度
の摂取となるようです。
代表的なPUVA療法に使用される内服薬には1錠につき10mg、成人で
1日2錠の投与(20mg)。外用の場合は、0.3%~1%となっています。

気になる方は、夜に摂取することで成分を代謝させてその影響を
抑えることができます。
ソラレンが含まれる食品は美容にも良いものも多い ので、食べる時間を
工夫することでより安全にその効果を得ることができそうです。

※柑橘系アロマエッセンスなどは濃縮して含まれている可能性があるため、
肌に塗って紫外線を浴びないよう注意書きがされているものがあります。
ちなみに、製造工程 でソラレンを含まないよう作られているものもあります。
なお、化粧品に使用される抽出物原料やエキスは、基本的にソラレンを
含まない製法で作られています。

ところで、「光毒性」となんだか「怖いモノ」のようなソラレンですが、
実はPUVA療法(psoralen-ultraviolet A therapy)としてメラノサイト活性化の
特徴を利用した白斑やアトピー性皮膚炎の治療などに実際に利用されています。
つまり、それだけ力を持っている成分でもあります。

前回に続き、紫外線ケアの話となりましたが、まだまだ日差しの強い季節が
続きます。今のためにも、将来のためにも紫外線ケアには十分に

 

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