美容成分」カテゴリーアーカイブ

ビタミンEは不安定、でも効果は一級!!

こんにちは、スキンロジカルスタッフです。
入梅してからいまだに梅雨らしい雨が降らない東京ですが、通勤が楽な反面このまま雨が少ないと水不足も心配になってきます。


さて、期間限定で販売を行っております、「スキンロジカル CEローション」お使いになられましたでしょうか?

CEローションは、ビタミンC誘導体とビタミンE誘導体をメインに配合したローションです。

もちろん、イオン導入も可能な処方となっておりますが、配合されているビタミンC誘導体とビタミンE誘導体は両親媒性のものを使用しているため、肌にただ塗っただけでも水溶性の成分に比べて肌への浸透が高い性質を持っています。
※両親媒性・・・水にも油にも溶ける性質

 

ビタミンEは、もともと油溶性の成分で水にはほとんど溶けません。
水に溶けないため、イオン導入にも利用できない美容成分でもあります。

また、少量溶けたビタミンEも非常に安定度が悪くすぐに酸化されて美容効果を発揮することができません。

これを水に溶けるように改良し、安定度を高めたものが両親媒性ビタミンE誘導体のTPNa (トコフェリルリン酸ナトリウム)です。

しかし、ビタミンEはビタミンCをはるかに超える抗酸化力をもつ成分である半面、ビタミンEが安定しない成分とされるのはその抗酸化力の高さの表れでもあります。

ビタミンE誘導体のTPNaは、肌に吸収されると肌に存在する酵素によって誘導体からビタミンE単体に変化することで、その抗酸化力を発揮します。

例えば紫外線により発生する活性酸素などは過酸化脂質を発生させ、炎症やターンオーバーの異常、バリア機能の低下の原因となりますが、
ビタミンEはその抗酸化力の高さで、ビタミンCよりも早く活性酸素を取り込み無効化することで肌を守ります。

また、酸素を取り込んで酸化したビタミンEはビタミンCによって酸素を取り除かれまたその抗酸化力を取り戻します。

このような特徴のあるビタミンE誘導体のTPNaはビタミンCとも相性が良いものとなっているため、「CEローション」は両方の成分を配合しています。

なお、成分の品質保持と使用感の改善のため通常のイオン導入ローションにくらべて粘度が高くなっているため、
イオン導入の際は肌に直接「CEローション」を塗った上に、水や別のイオン導入ローションで広げたコインマスクをあててイオン導入するのが
おすすめです。

また、使用期限が短いため冷蔵庫で保管の上できるだけ早くお使いください。


電気の力で美容成分を効率よく肌へ届けるイオン導入器
ブロードイオン トライアルセット

保湿成分であり、コラーゲンの原料になるアミノ酸と、その産生の助けとなるビタミンCを配合した、売り上げNo.1のイオン導入専用化粧水「スキンロジカル アミノシーローション」にコインマスクがついているので、届いたその日からイオン導入ケアデビュー!

秋の香り「金木犀」

こんにちは、スキンロジカルスタッフです
シルバーウィークも終わって、そろそろいつもの生活が戻ってくるころですが、皆さまはいかがでしょうか?

日増しに夜が寒く感じられるようにもなり、秋が深まっていますが、スポーツや読書、食欲と
色々な「」がありますが、「香り」の秋でもあります。

秋の香りといえば、「松茸」「秋刀魚」「焼き芋」など、さまざまありますが、この時期に街を歩いていると、オレンジ色の小さな花がたくさんついた木から甘い花の香りが漂ってきます

皆様ご存知の、初秋の花の1つで、秋の季語でもあるキンモクセイ(金木犀)です。
キンモクセイは、木犀科木犀属の銀木犀の変種で、中国原産の木です。

日本においては、専ら観賞用として庭に植え込みますが、原産国の中国では、花茶として飲んだり、ワインに漬け込んだり、蜜漬けにして調味料として使用したりと、生活に密接に関わっている
植物です。

中国四大美女として有名な楊貴妃は、このキンモクをワインに漬け込んだ「桂花陳酒」を好んだとも言われています。
また、楊貴妃はライチが好物であったとも言われているため、このお酒とライチリキュールなどを
混ぜたカクテルは「楊貴妃」と名付けられています。

楊貴妃も愛したキンモクセイは美容にも役立つ成分が含まれています。
抽出されたエキスには、アクテオシド(ポリフェノール)が含まれており、抗酸化で有名な同じポリフェノールであるレスベラトロールの十数倍の抗酸化力をもっています。

そして、抗糖化成分でもあり、AGEs(エイジス=終末糖化産物)の形成阻害作用・分解促進作用があるため、アンチエイジング成分として少しずつ利用され始めています。

今後の研究にも期待が持てる成分です

リン酸型以外のビタミンC誘導体

こんにちは、スキンロジカルスタッフです

雨が続く梅雨の季節になりました。
憂鬱な時期と思われる方も多いですが、適度な雨の音はヒーリング効果もあり、アジサイをはじめ多くの花が咲き、夏の野菜や果物などが出回り始める季節でもあります

・・今から楽しみです

と、季節のお話は置いて・・・

最近こんな話がありました。

ビタミンC誘導体で「リン酸型」以外のものって無いの?

当店のアミノシーローション・VCローションを始め

「ビタミンC」

を配合している商品にはすべて

ビタミンC「誘導体」(プロビタミンC)

が使われています。
ビタミンCは、非常に酸素と結びつきやすい成分で、その特徴により肌内に存在する活性酸素と強く結びつき(=酸化)、自身が酸化することで活性酸素を無力化します。

しかし、ビタミンC(ピュアビタミンC)はそのままの形では肌のバリア機能に阻まれ、肌に浸透しにくく、空気中に存在する酸素と結合して、ビタミンC本来の力を失います

そこで登場したのがビタミンC「誘導体」です。

ビタミンC誘導体は、ビタミンC(ピュアビタミンC)の性質を残したまま分子構造を一部変更(誘導体化)することによって、酸素に対して不安定であるビタミンCの安定を高めた成分です。

このビタミンC誘導体はビタミンCの酸素が結合しやすい部分に、別の成分を結合させることでビタミンCと酸素が結びつくことを防ぎます。

つまり、くっつく所に先にバリアを張ってしまうわけです

この際に結合させる別の成分が「リン酸」である場合は「リン酸型ビタミンC誘導体」となります。

AP

ビタミンCは、リン酸型のビタミンC誘導体となる事によって、安定しますが、当然そのままの形では、ビタミンCの最大の長所でもあり短所でもある、酸素と結びつきやすい部分にリン酸が結合しているため、活性酸素を取り込み無力化する等、ビタミンC本来の効果を発揮することができません。

「リン酸型ビタミンC誘導体」から
「ビタミンC」と「リン酸」へ分解

しかし、肌に取り込まれたリン酸型ビタミンC誘導体は、人の体内に豊富に存在するフォスタファーゼ(ホスタファーゼ)という酵素によって「ビタミンC」「リン酸」に分解されます。

分解されたビタミンCは肌内でピュアなビタミンCとして、その効果を発揮します。

肌内ではじめて「リン酸」のバリアが取られるので空気中の酸素と結合することなく、活性酸素を取り込むことができるのです。

また、リン酸はごく少量であり、もともと体内に存在する物質のため肌に影響を与えることはありません。
ビタミンC誘導体として「リン酸型」以外にも、

・水溶性であるビタミンCを油溶性を持たせて、浸透率を上げ、クリームなどに配合しやすいように、テトラヘキシルデカン酸を結合させた
「テトラヘキシルデカン酸アスコルビル(VCIP)」

・油溶性の浸透性を持たせながら、化粧水等の水溶液にも配合を可能にするために、リン酸とパルミチン酸を結合させた
「パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na(APPS)」

・ビタミンC独特のつっぱり感を押さえるために、保湿成分のグリセリンを結合させた
「グリセリルアスコルビン酸(VC2G)」

など、その用途によって様々なビタミンC誘導体が存在します。
誘導体は、結合させる成分によって浸透スピードや切り離しに必要な酵素の種類や数が違うため、効果を発揮するまでの時間や、効率が変わっています。
弊社のイオン導入用化粧水に使用しております誘導体は、イオン導入に最適で、体内でビタミンCに戻るスピードの早い

「アスコルビルリン酸Na」「リン酸アスコルビルMg」

の2種類の「リン酸型」ビタミンC誘導体を主に配合しています。

化粧品や医薬品の新成分開発や研究も日進月歩

スキンロジカルでも新しいビタミンC誘導体の可能性を、安全性を第一に効果、そしてイオン導入との相性などを検討して、新商品やリニューアル商品に役立てて行きたいと思っています


アミノ酸とリン酸型ビタミンCが2種類高濃度に配合された専用化粧水付き

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サクラ・・・・・・ん!?

こんにちは、スキンロジカルスタッフです

さて、皆様は「サクラン」ってご存じですか?
桜の何か?

実はサクランとはヒアルロン酸などと同じ多糖類の一種で、化粧品の
原料にもされる成分です。
名前から見ると桜に何かしら関係のある物であるようにも
見えますが、実は九州のごく一部だけに自生する淡水の藍藻類である
「スイゼンジノリ」(水前寺海苔)から抽出されます。

そして、サクランの語源は「桜」からではなく、スイゼンジノリの学名
「Aphanothece sacrum(アファノテーケ サクラム)」から命名されています。

サクランが化粧品の原料として使用される場合、多くが保湿・保水性分
として配合される成分で、その特徴は天然に存在する分子の中で最大とも
言われている高分子構造です

この高分子構造よって角質層の表面を長時間保湿することができ、その水分
保持力は、保水力の強いヒアルロン酸と比較しても5倍で、またその保水性と
抗炎症作用に注目して医療への応用も進められている成分です。

ちなみに、このサクランの原料であるスイゼンジノリは、弾力があって
珍味としてその昔は将軍家への献上品とされていたそうで、現在でも高級
日本料理の材料として使われていたりするとか。

一度食べてみたいものです

さて、サクランの名前の元となったスイゼンジノリの学名であるサクラム
(A.sacrum)は、発見者のオランダの植物学者が、水の綺麗さなど生育
環境が素晴らしかったことから、ラテン語で「聖なる」を意味する
「Sacrum」と命名したと言われています。

しかし、その生育環境の独自性から、自生地は水質の悪化や環境の変化などで
年々数を減らしているそうで、最初に発見された池ではほぼ絶滅、唯一残る川
でも保護活動が進められています

そんな貴重なスイゼンジノリですが、難しいとされた養殖を長年の研究で
成功させたことで、化粧品の原料や食品として安定してスイゼンジノリを
有効に利用することができるようになりつつあります。

桜ではありませんが、日本の固有の生物からの恵みであるサクラン。
今後も注目の成分となりそうですね

ホエイ・乳清・・・成分表示名:ヨーグルトエキス

こんにちは、スキンロジカルスタッフです。

12月9日に人気の「スキンロジカル ホイップピールパック」をリニューアル
しました。

リニューアルにあたり、よりケアの実感が高まるように成分を再度見なおし
つつ、追加の成分を配合しました。

追加された主な成分は3つ

・ヨーグルトエキス
・パインセラC
・アンズニカ-AG

今回はその成分の中でも、「ヨーグルトエキス」のお話です。
ヨーグルトエキスは、ホイップピールパックの成分表示では
「ヨーグルト液(牛乳)」と表記しています。
文字の通り、原料は牛乳から生成されたもので、牛乳に含まれる
乳脂肪分や乳蛋白等を除いた「ホエイ」または「乳清」とも呼ばれる
成分から調製される水溶液です。

なんだか小難しいはなしですが、「ホエイ」とは身近なもので、ヨーグルトを
開封した時に水のようなものが上に溜まっている事がありますが、これが
「ホエイ」です。

ホエイは牛乳からヨーグルトやチーズなどを作り出す菌である、「乳酸菌」
の発酵物で、乳酸、アミノ酸、乳糖、ミネラル等を含んだ成分です。

また、ヨーグルトやチーズを作る際に出る副産物でもあります。

乳酸はAHA(α-ヒドロキシ酸・フルーツ酸)の一種で、皮膚に存在するNMF
(天然保湿成分)に乳酸塩としても約10%含まれるため、ケミカルピーリング
にも使用されるAHA類の中でも肌に優しいとされる成分です。

乳酸によるソフトなピーリング作用は、角質除去の補助や肌荒れの改善が
期待され、乳酸を含めたホエイの成分は、NMF自体の成分に近いため
肌を柔軟に保ちつつ、保湿や免疫低下制御作用、チロシナーゼ阻害に
よる美白作用など様々な効果も期待されます。

スキンロジカル ホイップピールパックは、「ケラトリン」のタンパク質分解
作用で、古い角質を結着させている古いタンパク質を取り除き、発泡
することにより浮かせて除去します。
さらに今回配合したヨーグルトエキスの作用で、事前に角質を柔軟に
することで、余分な古い角質を取り除く力をアップさせながらも、より
肌に優しくなりました。

生まれ変わった「スキンロジカルホイップピールパック」をお試し下さい。

詳細はこちら
→ スキンロジカル ホイップピールパック